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くろねこ侍ただま見参!
じゃ、小説の続き


俺は地面に伏せたままため息をついた。
「大・・・丈夫・・・ですか?」
後ろから女の声がした。俺は声のした方に視線を向けた。
そこには、俺よりも年上っぽい大人びた雰囲気の女が立っていた。
「あ、いや・・・平気」
俺はそう言ったが、すぐに失敗だと気づく。
こんな格好で言ったって全然格好良くねぇ・・・。
女はにこやかにほほ笑んで、俺に手を差し伸べた。
俺は少し戸惑ったが、その手を握り、立ち上がった。
「あの・・・それ・・・」
女は小さな声でそう言い、俺の足元を指差した。
そこに視線を落とすと、白いブランド物のバッグが落ちていた。
「それ、あなたが取り返してくれたんですよね、ありがとうございます」
女は深々と頭を下げた。
俺は慌てて否定しようとしたが、うまく言葉が見つからず、とりあえず足元に落ちているバッグを拾い、女に渡した。

俺は、公園のベンチに腰掛け昔のことを思い出していた。
もうこれで何度目になるのかわからない。
俺は、生まれつき運命を見ることができた。簡単に言えば、予言だ。
両親がそのことを知っていたかは知らないが・・・。
俺は、一週間に一度くらいの頻度でフラッシュバックのように運命が見える。
ただし、見えてくる運命は必ずしも幸せなものとは限らない。
怪我をする運命、大切なものがなくなる運命、壊れる運命・・・。
でも、俺はそういった運命には逆らわないことにしている。あの日以来___
あの日、俺がまだ幼くちょうど物心がついた時だった。
俺は自分がボールを拾いに行き、車に轢かれる運命を見た。
それを恐れた俺は、家にあるすべてのボールに穴を開けた。
そのおかげで、俺は轢かれずにすんだ。
だが、代わりに俺の両親は二度と帰ってこなかった。
交通事故だったそうだ。
車同士の正面衝突で、相手の運転手も亡くなった。
俺はその時決めた。
もう、運命には逆らわないと・・・。
                        続く・・・・・・   
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