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くろねこ侍 (略
ほい、小説です

「ねぇ、手握って」
僕は目の前のベッドに横たわる彼女の手を握った
しかし、彼女は僕の手の温もりを感じてはいない
彼女には今、味覚と触覚が無いー…詳しく言うとなくなってしまったのだ
今から二日前………
彼女が、僕が買ってあげたクレープを食べた時、突然言った
「このクレープ、味がまったくしないわ。犬用と間違えたんじゃない?」
彼女は笑いながら頬張っていたが
僕はそれを風邪の症状だと判断し、家へかえした
その次の日
僕は彼女の家へお見舞いに行った
彼女の部屋に入ると、彼女はベッドにムスッとした顔で横になっていた
しかし、彼女は僕を見るなり不安そうな顔で
「もう、心配性なんだから」
と、言ったきりうつむいた
僕はそんな彼女を気遣うように尋ねた
「寒くない?」
彼女は首を横に振った
「熱っぽくない?」
また首を横に振り、消え入りそうな声で
「分からないの…」
僕は首を傾げ、彼女の額に手のひらを当てようとした時ー…
「私、どうにかなっちゃったみたい…
暑いのか寒いのか、触ってるのか触ってないのか
全部、全部!分からないのよ!!」
僕はその言葉に愕然とした

         続くー…
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